2011年10月01日

RIPマータイさん

ケニアのノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai)さんが先日お亡くなりになりました。

ノーベル賞を始め、いろんな『アフリカ女性初』の肩書きを持つ方。
彼女の活動の原動力は何だったんだろう?何か彼女をここまでパワフルな活動に駆り立てたのだろう?
独立後の混沌とした政情の中で、女がものを言うって、それは相当な圧力がかかっただろうと思う。実際逮捕・投獄経験も何度かあるらしいし。
それでもめげない意志の強さ。
国を良くしていこうとする、愛国心からなのか。国のみならず、アフリカ、世界を住みよい環境にしていかなければという、使命感からなのか。
いずれにしても、現状に危機感を持っていたのは確か。国民の生活、それを取り巻く環境をないがしろにしてきた政府に相当な不満を持っていたのは確か。
それをモイ政権時代にきちんと声に出して言えたのは、並々ならぬ決意があったからなんだろうな。

私は残念ながら(?)彼女ほど強い意志も精神も持ち合わせていないけれど、カカア殿下の下でスクスク育ったからか?物心ついたときから“女だから”ってなめられるのが大嫌い。だからといってはオコガマシイですが、彼女の生き方って、すごく刺激になります。

ウチの旦那含め、まだまだ亭主関白がまかりとおっているアフリカ諸国。
でもね、本当は、アフリカ女性ってすごく強いと思うのです。
表面上は亭主に関白させといて、裏でうま〜く亭主を手のひらに転がしているという。そんなイメージ。(あくまでも私のイメージですが)
アフリカ女性が強い事を知ってるから、アフリカ男性陣は意見を言う女性を弾圧する、そんな構図が出来ている気がしてならないのです。

民族対立・宗教対立・政治紛争が絶えないアフリカ大陸。アフリカと言ったら、日々救いようの無いような、悲しい、残念ニュースばかり日本には飛び込んできます。しかーし。ちょっと意外かもしれませんが、女性の政治参加が日本よりずっと、進んでいるんですよね。アフリカの最貧国と言われている国々でも、女性の政治参加率が日本よりはるかに多いんですよ。その点で、大きな希望が持てると思うのです。
今ググってみたところ、ナイジェリアで大臣クラスでの女性の割合は23%だそう。ルワンダではなんと国会議員の半数近くが女性らしいです。驚くべき事にそういう法律も制定されているらしい。ちなみに日本は12%。ハァ〜溜息が出ます。

第2、第3のマータイさんの芽が、アフリカ諸国のあちこちで出てきているって事ですよね。
アフリカでは、女性がものを言える土台が、日本よりはるかに強く出来てきているんだと思います。すばらしいなぁ。

マータイさんが亡くなっても、彼女の意志は数々のアフリカ女性に受け継がれているはず。そう信じたいです。
そして彼女の有名なフレーズ“MOTTAINAI”。アフリカ女性の強い意志と共に、日本の誇るべき清貧精神が、アフリカ発展のちょっとした足がかりになってくれれば。日本人の私としては、ちょっと嬉しい。

RIPマータイさん。彼女の精神は永遠に。

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posted by Chioma at 00:44| Comment(1) | TrackBack(0) | アフリカ

2010年05月29日

アフリカンドリーム

この間、何気なーくTVつけてチャンネル回してたら、すばらしい番組をやってるではないの!

NHKスペシャル『アフリカンドリーム』
第1回 “悲劇の国”が奇跡を起こす
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100404.html

しかもこれ再放送でした。
こんな大事な番組を見逃していた私って…。
再放送してくれてありがとう!とNHKに感謝。

舞台はルワンダ。
『ホテルルワンダ』や『ルワンダの涙』を観てから、ジェノサイド後のルワンダについて気になってたので個人的にはかなり興味深い内容でした。
ジェノサイド後、再び2つの民族は隣人となって手と手を取り合い、ルワンダの復興に努めている・・・的な報道を以前耳にした記憶があるのですが、あんな凄まじい歴史を経験した人々が、果たして何のわだかまりもなく再び隣人となりうるのだろうか、と甚だ疑問だったのです。表面では平静を装っていても、やはり家族や友人を殺された恨みは一生消えないのではないか、と。

そしたらやはり地方では未だに根強く民族間のわだかまりが残っているようで。
元はといえば、フツ・ツチという民族の違いは当人達にとってあまり意識はされていなかったようですね。
「あなたはフツ。あなたはツチ。」といって民族を分けたのは植民地化を進めていたベルギーの仕業なのだとか。ベルギーが比較的鼻の高いツチの人々を優遇していった事から、フツとツチの間で貧富の差が生まれ、民族間対立の原因となった…という事らしいです。
鼻の高さで優劣を決めるって・・・実際に鼻の高さを測っている(しかも大まじめに)古ーい映像が流れていましたが、そんな馬鹿げたことが本当にあったんですね。かなり驚きです。
この鼻の高い低いの些細な差が、後のジェノサイドに繋がると思うと言葉に出来ないくらいの恐ろしさを感じます。

番組自体は、そんな悲劇的なサイドからの見方ではなく、もっとポジティブな視点でルワンダを捉えていたのが救いでした。

民族対立を恐れて国外に逃れていた裕福なツチの人々(ディアスポラ)が、祖国の復興の為に続々と帰郷し、私財を投げ打ってルワンダの発展に努めている…というのがこの番組のメイン。

このディアスポラの方々が実に素晴らしかった!
海外(日本を含む)でビジネスのノウハウを学び資金を得、それを祖国の発展に役立てようとする姿勢。どこかの国の政治家につめの垢を煎じて飲ませたい!と思いました(笑)
中にはフツに家族を虐殺されたディアスポラだっているわけですよ。それでも祖国のため、民族の分け隔てなく隣人として、困っている人に手を差し伸べる姿。もう感銘を受けました。

一緒に観ていた旦那には、私のつたない英語で同時通訳してさしあげました。自分でビジネスをしたい、と常日頃から話している旦那。彼にとってもこの番組は何かを学べる良い機会になるのではないかと。

ルワンダにこのディアスポラのような人がいる限り、ルワンダの、アフリカの未来は明るいと感じましたです。
アフリカ発のニュースって、争いやら事件事故やら政治汚職などなど…暗いニュースが多いじゃないですか。日本人にとってアフリカのイメージって言ったら未だに暗黒大陸そのものだと思うんです。
だからこそこのような番組を観て、もっと日本人がアフリカに目を向けるきっかけとなったら…と思うのです。第二のルワンダ大虐殺を起さないためにも。アフリカの発展のためにも。
アフリカは争いごとばかりじゃない。いろんな可能性を秘めた大陸なんだって。
アフリカンドリーム。はじめはクスっと笑ってしまったけど(笑)良いタイトルじゃないですか。

NHKスペシャル。アフリカンドリーム第二弾『大地の力を我らに
〜資源回廊の挑戦〜』は6月1日(火)午前1時45分〜2時34分(5月31日深夜)再放送予定だそうです。



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posted by Chioma at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2010年04月01日

高校講座で『アフリカ史』

少し前にやっていた高校講座で、『アフリカ現代史』なるものをやっていました。
『アフリカ現代史』。
なんと大雑把な!とあまり期待せずに見たのですが、これがなかなかよくまとまった内容でございました。

まずは各国の独立の様子から、独立後の内戦・混乱、アパルトヘイトを乗り越えて、今後のアフリカの課題・・・といった流れでした。

独立の様子は、アフリカ各国の独立のさきがけとなったガーナを始めとして、宗主国の支配に反発する運動から独立に漕ぎ付けたケニアを取り上げ、独立後の内戦は民族対立から起こった内戦としてナイジェリアのビアフラ戦争とルワンダのジェノサイドを例に挙げていました。

何より見て良かったな〜と思ったのは、ガーナのエンクルマ氏やケニアのケニヤッタ氏の独立時の演説を映像で見れたこと。
おお〜エンクルマさんが動いてる〜と妙に感動。
私自身はアフリカ出身ではないですが、血がザワザワして興奮してしまいました(笑)
もし私に前世というものがあったなら、間違いなくアフリカン(恐らく西アフリカ系)だったと思います(笑)

あと、ビアフラ戦争の映像を見たのも初めてでした。写真では見たことがありましたが、あの飢えた子供の写真は悲惨以外の何ものでもないです。あんなになっても生きてるの?って。
ビアフラ戦争に関しては何度か旦那とも話した事がありますが、イボ人の旦那の意見をもっと聞いてみたい気がします。
表立っては言いませんが、やはり旦那の中には、イボ以外の民族に対するちょっとした敵対心(?)のようなものがある気がして。表向きでは仲良くしてても、お互いに深い信頼関係は築こうとしなかったり??あくまでも私が見て感じた事ですが。。
本当のところは本人にしかわからない事だと思いますが、やはり兎にも角にも、残酷な歴史が彼らをそうさせるのだろうなぁと、思うのです。

あとはネルソン・マンデラ氏の大統領就任時の演説映像とか・・・鳥肌ものでした。
南アフリカの国歌なんかは映画『遠い夜明け』でも使われていてかなり印象的でしたが、いつ聞いても心に響きます。

こうやってアフリカ現代史を振り返ってみると、世界でこれほどまでに長く、人為的に(?)引っ掻き回された歴史を持つ地域はあるのだろうか、って考えさせられます。

周りのアフリカンみんなに、母国の近現代の歴史についてどう思うか尋ねたいくらい。きっとみんな十人十色な答えが返ってくるんだろうなぁ。
posted by Chioma at 01:31| Comment(2) | TrackBack(0) | アフリカ