なーんかドラマをやってるな〜と思ったら、NHKの『中学生日記』でした。
主人公はトンガ人の父と日本人の母を持つ女の子。
日本で生まれて日本で育ち、日本語しか話せないのに、外見のせいで周りからは外国人扱い。・・・まさに、うちの子供たちにも避けて通れない問題です。
バスに乗ったシーンで、乗客のおばあちゃんに『あら、日本語上手ね』と言われた場面。うちの息子もよく言われるんです。もちろん言う側は全く悪気はないんでしょうけど。
息子が大きくなったら、警察官に「登録証みせろ!」とか言われるんだろうなぁ。日本人なのに。
思えば「ボクはどうしてくろいの?」と訊いてきたのは、彼が3歳の頃。いつかそういう質問をしてくるだろうと予想はしていたので、答えはしっかり準備していました。
「パパが黒いからよ〜」
すると息子は「へ〜」って素直に納得してくれました。
保育園に行くようになると、幾度も息子のお友達に尋ねられます。
「どうして○○はくろいの?日焼けなの?」
答えはもちろん、「パパが黒いからだよ〜」。
小さい子にはこの位シンプルに言うのが一番わかりやすいようです。
息子自身も何度かお友達に訊かれたりするみたい。なんて答えるのか息子に問いただしてみたら、
「パパがナイジェリアじんだから、くろくてもいいの!」
って答えるのだそう。
なるほどね〜。
“ナイジェリア人”って言ってもみんなわからないみたい、と息子は嘆いていたけど

こうやって同じ質問を何度も何度もされると、息子もだんだん嫌気が差してくるようになるんだろうな。この先外国人扱いされて嫌な思いをすることもあるんだろうな。
『中学生日記』で主人公の女の子が涙ながらにこんな事を言っていました。
「どうしてパパとママは結婚したの?」
日本人のママが外国人のパパと結婚したばかりに、自分は外見で判断されて何度と無く傷ついてきた、と。
いや〜いつか息子や娘にこんなこと言われる日が来るのかと思うと、胸が痛くなりました。
答えはもちろんシンプルで「パパとママは愛し合っているからよ〜」なのですが

外国人扱いされようと、人に外見で判断されようと、何か人に負けないもの・何か打ち込めるものを持っていれば、自ずと自分に自身を持てるようになるんだろうな〜とも思いました。主人公の女の子がダンスに夢中になっていたように。
金子みすずさんの言葉の、“みんなちがってみんないい”。
これが理想ですね。
『みんな同じじゃないといけない!』って空気が流れていた私の中学・高校時代は純日本人の私ですら窮屈でしょうがなかったですから。その後の芸術系大学時代は本当に居心地が良かった覚えがあります。芸術の世界は人と違わないとやっていけない世界ですからね

子供たちが余計な事で悩まなくてもいいように、早く日本が“個性”を大事にする社会になって欲しいです。
子供たちが自分に自信を持てるように、親として子供の行く道をしっかりサポートしていかなきゃな。